概要

A.C2100、拡大の一途を辿る中国とアメリカによる米中冷戦を発端にした経済の停滞は世界中に影響を及ぼし、各地で暴動やデモ、果ては内戦まで発生した。無論日本もその影響から逃れる事は出来ず各地で暴動が頻繁に起きるようになった。その最中に突如台頭したのが企業家『麻賀多 敦彦(マカタ アツヒコ)』。彼は自身の立ち上げたグローバル企業《マカタ・コーポレーション》を以て日本のとある港湾都市を買収、《ニューロマンスシティ》と名付け、その辣腕によって疲弊しきった世界の中で最も発展した都市を築き上げた。・・・そこに数多の犠牲を生みながら


それから数十年後、高度に成長を遂げたネットワークとサイバネティクス技術によってトランスヒューマニズムが容易に行われるようになった時代。未だ発展を続ける《ニューロマンスシティ》には東西南北ありとあらゆる文化が入り交じり、他都市の多くが《ニューロマンスシティ》の傘下に入ることでその規模を拡大させ続けていた。その一方で巨大企業と化した《マカタ・コーポレーション》が政治の実権を握り政治体制は形骸化、犯罪率は急激に増加し、大小様々なギャングが日々血で血を洗う抗争に明け暮れ、裏と表の社会は最早混ざるようにして構成されていた。そんな中で長きに渡る恨みが爆発する。「総てをひっくり返せ。高潔な使命(オーダー)の名の下に」